フラワータテヤマ（1994年生、母ワンボールドビツド）

フラワータテヤマ（1994年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時9歳）と交配したワンボールドビツドが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は赤坂光夫。戦績は、中央平地27戦6勝2着3回、地方2戦0勝。1999年のスパーキングレディーカップ(牝G3)で3着に入った他、1999年の栗東ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月23日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイクノアクティブを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1997年）

1月7日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

2月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったズーンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったミナミノフェザントにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6月8日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本美純騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月9日、中6週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月31日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナイキヴィジョンを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月14日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（1998年）

9月26日、約12か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスズカリオンに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

11月28日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（10戦3勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月13日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（11戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1999年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田康彦騎手（12戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタヤスケーポイントに2馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

2月14日、中5週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で安田康彦騎手（13戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプライムチェアーに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月10日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で安田康彦騎手（14戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で安田康彦騎手（15戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたキングオブカポーテ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中1週で迎えた21戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で安田康彦騎手（16戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のイソノウイナーを半馬身振り切って6勝目を手に入れた。

6月15日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は14戦連続で安田康彦騎手（17戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2000年）

3月5日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた24戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

5月14日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（18戦6勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた26戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（19戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月6日、中6週で迎えた27戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（20戦6勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた28戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた29戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。