シンボリスウォード（1995年生、母Kenbu）

シンボリスウォード（1995年2月5日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のGreen Desert（当時12歳）と交配したKenbuが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦7勝2着4回。2001年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、1999年の函館スプリントステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

10月26日、デビュー戦は山本康志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は476kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモプルミエに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月15日、中2週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレディボナンザに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3歳（1998年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

3月14日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサウンドワールドに2馬身半の差をつけて制した。

7月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタケイチケントウを半馬身振り切って順当に勝利した。

4歳（1999年）

3月7日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた10戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレディボナンザに1馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5月23日、中4週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のセレクトグリーンに2馬身半の差をつけて6勝目をつかんだ。

7月18日、中2週で迎えた13戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたシンコウフォレスト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月29日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（9戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のプレイズポーラをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

11月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて17着に敗れた。

12月25日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5歳（2000年）

2月6日、中5週で迎えた17戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

8月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったテネシーガールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（11戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6歳（2001年）

2月25日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（12戦4勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

3月3日、連闘で迎えた22戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（13戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（14戦4勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、6着を確保した。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたジョンカラノテガミ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月1日、中1週で迎えた25戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた26戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた27戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジロダーリングから1馬身半差の2着となった。

9月30日、中5週で迎えた28戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。