セレクトグリーン（1995年生、母Damewood）

セレクトグリーン（1995年2月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCapote（当時11歳）と交配したDamewoodが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦5勝2着6回、地方2戦0勝2着1回。1999年の根岸ステークス(G3)に勝利した他、2000年の東京盃(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額5,400万円（54万×100口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

12月7日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は530kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンビュートに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1998年）

7月18日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳以上500万下の氷ノ山特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ナショナルスパイにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月8日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイブキキャンバスに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月29日、中2週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西部日刊スポーツ杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のホーマンスピリットを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月31日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたワシントンカラー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4歳（1999年）

4月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンボリスウォードに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月17日、中2週で迎えた13戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（8戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず最後はスギノガルチと並んで8着同着となった。

9月18日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したゲイリーコンドルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月17日、中3週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミヨノショウリに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

11月14日、中3週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトキオパーフェクトに2馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる

12月19日、中4週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5歳（2000年）

1月9日、中2週で迎えた19戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったビーマイナカヤマにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

2月20日、中5週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

9月27日、約7か月半の休み明けで迎えた21戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったベラミロードに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6歳（2001年）

8月15日、約10か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月29日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月18日、中6週で迎えた24戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はゲイリーイグリットと並んで2着同着となった。

7歳（2002年）

1月6日、中6週で迎えた25戦目は、G3のガーネットステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

11月17日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

12月15日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

8歳（2003年）

1月12日、中3週で迎えた30戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。