ゲイリーコンドル（1995年生、母Breeze Lass）

ゲイリーコンドル（1995年2月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時11歳）と交配したBreeze Lassが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦6勝2着1回、地方12戦3勝2着2回。1999年の根岸ステークス(G3)で3着に入った他、1999年のシリウスステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

7月26日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイシノヘイローに約12馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月15日、中2週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下の洛東特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイアラガディスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月3日、中6週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のタヤスケーポイントに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月19日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上1600万下の師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハートマンに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月18日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、ヒダカプロテクターに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

9月18日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のセレクトグリーンを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

11月14日、中7週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた13戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

5月14日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず18着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた16戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、レインボーステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月23日、中3週で迎えた17戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

6歳（2001年）

9月1日、約13か月半の休み明けで迎えた18戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクールネージュを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って休養明け初戦を制した。

9月29日、中3週で迎えた19戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた20戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

7歳（2002年）

4月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

5月12日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月21日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた23戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般A1（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のシンコウシーザーをハナ差制して久方ぶりの一戦を物にした。

8歳（2003年）

1月11日、中2週で迎えた24戦目は、一般A1（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のチュードサンデーをハナ差制して雪中の激戦を制した。

3月21日、中9週で迎えた25戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

11月8日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般A1 A2（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた27戦目は、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた28戦目は、西康志騎手を鞍上に迎えて、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のシンコウシーザーに6馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

9歳（2004年）

1月12日、中2週で迎えた29戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、トニージェントに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月10日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。12着に敗れた。

4月11日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、長橋秀樹騎手を鞍上に迎えて、まんさく賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた32戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長橋秀樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タイキシェンロンに3/4馬身交わされて2着となった。

8月13日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は西康志騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた34戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。競走中止となった。