ハートマン（1993年生、母キャステングガール）

ハートマン（1993年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエブロス（当時7歳）と交配したキャステングガールが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地24戦6勝2着3回、中央障害3戦1勝。1999年の阪急杯(ハンデG3)で4着に入った他、1999年の淀短距離ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

南田美知雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

2月3日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゲイリーミサイルに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって17着に終わった。

10月26日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルノルデンをハナ差振り切って優勝

12月8日、中5週で迎えた4戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

4歳（1997年）

7月13日、約7か月の休養明けで迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、マチカネミラージュに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の両津湾特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャコーシェイバーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月21日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（3戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた11戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

5歳（1998年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のインタームテキに4馬身の差をつけて制した。

1月31日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の青梅特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（7戦4勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月2日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、5歳以上900万下の御宿特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（8戦4勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のスギノトップガンに1馬身半の差をつけて制した。

3月28日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（9戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、カイシュウニシキにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（10戦5勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

12月6日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（11戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（12戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったゲイリーコンドルにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（1999年）

1月16日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤和宏騎手（13戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヘイアンウインザーに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月21日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で加藤和宏騎手（14戦6勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月10日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で加藤和宏騎手（15戦6勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

7歳（2000年）

1月9日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で加藤和宏騎手（16戦6勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムオオヒカリをクビ差制して勝利を手中に収めた。

5月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、栗原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6月3日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた27戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中京障害芝3370m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。