ニシオセーラム（1996年生、母ローマステーション）

ニシオセーラム（1996年3月21日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時6歳）と交配したローマステーションが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地23戦6勝2着2回。2000年の福島民友カップ(オープン)に勝利した他、2000年の小倉日経オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋隆厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

7月3日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月11日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉芝1000m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラヴウイナーに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月4日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のヤングレーダーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

10月2日、中3週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた6戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったソブリンスルーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月14日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の萩特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したブランドキャリーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2000年）

1月29日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトラスティスカウトをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

3月19日、中4週で迎えた11戦目は、5歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

4月16日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた13戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビハインドザマスクをクビ差振り切って制した。

6月10日、中1週で迎えた15戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（7戦3勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

8月6日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアプリコットデューに1馬身3/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。

8月20日、中1週で迎えた18戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた19戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は高橋亮騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月29日、中6週で迎えた20戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のユーワファルコンをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月26日、中3週で迎えた21戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（9戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた22戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（10戦3勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

6歳（2002年）

1月12日、約13か月の休み明けで迎えた23戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（11戦3勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。