マルターズスパーブ（1997年生、母Primedex）

マルターズスパーブ（1997年2月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のWith Approval（当時11歳）と交配したPrimedexが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦2勝2着4回、海外13戦2勝。2000年のローズステークス(牝G2)で2着に入った他、2000年のフラワーカップ(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

10月10日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したショウナンラルクに3/4馬身届かず2着となった。

11月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアサクサムゲンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2000年）

3月18日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオリーブクラウンに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

7月2日、中7週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（東京芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、ルネッサンスにハナ差交わされて2着となった。

9月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったニホンピロスワンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月15日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に敗れた。

11月4日、鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。13着に終わった。

5歳（2002年）

11月17日、約25か月の休み明けで迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6歳（2003年）

1月5日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

3月15日、中5週で迎えた16戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた19戦目は、サウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石神深一騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、逃げるティエッチグレースを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

7月20日、中3週で迎えた21戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

8月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。14着に終わった。

10月26日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。