アブクマペレ（2009年生、母アブクマレディー）

アブクマペレ（2009年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋サッカー選手の愛称」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時22歳）と交配したアブクマレディーが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方14戦9勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年のジョイホース横浜賞(一般C1八九)。

経歴

デビュー前

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月26日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は530kg。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

1月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

8月5日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月25日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月1日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

11月2日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシピリカマズルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月4日、中4週で迎えた9戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディアテイスティーに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月17日、中1週で迎えた10戦目は、ジョイホース横浜賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミラクルレインボーを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

4歳（2013年）

2月4日、中6週で迎えた11戦目は、一般C1四五（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のディスコナイトに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2014年）

9月24日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた12戦目は、お疲れ様でした青沼さん退職記念（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月17日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた13戦目は、一般C2十十一十二（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るチェリッシュハートを鮮やかな末脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

11月4日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎駿騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るギンマクデビューをアタマ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月3日、中3週で迎えた15戦目は、一般C2一（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で石崎駿騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6歳（2015年）

1月3日、中3週で迎えた16戦目は、楽天競馬賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石崎駿騎手（8戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイトハユリをアタマ差振り切って7勝目を手中に収めた。

2月11日、中5週で迎えた17戦目は、成田漬物本舗たかな漬け賞（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で石崎駿騎手（9戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカイザーヴァルツァに6馬身の差をつけて8勝目をマークした。

3月10日、中3週で迎えた18戦目は、一般C2一（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で石崎駿騎手（10戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したブレイクフォンテンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月23日、中1週で迎えた19戦目は、幸手権現堂桜堤賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で石崎駿騎手（11戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアマチルドを次元の違う末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

4月16日、中2週で迎えた20戦目は、一般C1二（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で石崎駿騎手（12戦9勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月31日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、クレマチス賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で石崎駿騎手（13戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。