リエノテソーロ（2014年生、母Akilina）

リエノテソーロ（2014年2月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のSpeightstown（当時16歳）と交配したAkilinaが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方5戦3勝。2017年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2016年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月27日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタカミツサクラを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、連闘で迎えた2戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタイムトリップに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月13日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアップトゥユーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月14日、中8週で迎えた4戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲルコングに3馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

3歳（2017年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

5月7日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田隼人騎手（5戦4勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したアエロリットを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6月18日、中5週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず最後はアンティノウスと並んで7着同着となった。

9月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月15日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月16日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（8戦4勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

4歳（2018年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（9戦4勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（10戦4勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田隼人騎手（11戦4勝）。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

7月5日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田隼人騎手（12戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のオウケンビリーヴを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月11日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田隼人騎手（13戦5勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で吉田隼人騎手（14戦5勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

12月15日、中5週で迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

5歳（2019年）

4月17日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き3着に敗れた。

5月1日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。