リーピングキャット（2000年生、母Won’t She Tell）

リーピングキャット（2000年2月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「飛び回る猫・踊る猫」。毛色は鹿毛。種牡馬のStorm Cat（当時17歳）と交配したWon't She Tellが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。2002年のクリスマスローズステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

15歳のとき、追分ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、藤本ファームによって140.4万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

9月7日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

11月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネマスラオをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月21日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

3歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

3月1日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

6月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアルビレオにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月5日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエアリングをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

7月27日、中2週で迎えた8戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレディブロンドにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月27日、中5週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月22日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、D.ブフ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

12月27日、中4週で迎えた12戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

4歳（2004年）

1月31日、中4週で迎えた13戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

3月27日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

10月3日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダービーゾーンに1馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

10月31日、中3週で迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイチロースワンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月27日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた20戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハセノコンコルドに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

5歳（2005年）

1月22日、中4週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月30日、連闘で迎えた22戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

9月24日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた24戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

6歳（2006年）

1月15日、中6週で迎えた26戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。