ペイシャンスオウ（2011年生、母ビサイド）

ペイシャンスオウ（2011年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋水（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のオレハマッテルゼ（当時11歳）と交配したビサイドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地6戦0勝、地方21戦8勝2着6回。主な勝ち鞍は2015年の日商プロパン石油特別(一般C12 C21)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

12月23日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

3歳（2014年）

1月25日、中4週で迎えた2戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

3月15日、中6週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

4月27日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

8月16日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/重）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

10月24日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた7戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた8戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳C11（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラストアタックに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月19日、中1週で迎えた9戦目は、シラハギ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ランズデールに交わされて2馬身差の2着となった。

12月3日、中1週で迎えた10戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウォーターエイトに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月19日、中1週で迎えた11戦目は、エノキグサ特別（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4歳（2015年）

1月2日、中1週で迎えた12戦目は、株式会社丸増商会 57周年記念（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハードバーンを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って圧倒的支持に応えた。

1月28日、中3週で迎えた13戦目は、ツリフネソウ特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアームストロングを別次元の末脚で半馬身差し切って順当に勝利した。

2月24日、連闘で迎えた15戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、一般C22（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったスタートレイルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月12日、中1週で迎えた16戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のディーエスソウルに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月31日、中2週で迎えた17戦目は、鈴蘭特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ミキノハルモニーに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月24日、中2週で迎えた18戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（6戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサヴィルロウに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

6月4日、中5週で迎えた19戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C22 C31（門別ダート1200m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクアトロマエストロを豪快な末脚で半馬身差し切って7勝目を手にした。

6月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、ぴっぷイチゴ狩り開園特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサクラシュトロームに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、泰山木特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は阪野学騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた22戦目は、JRA日高育成牧場50周年特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた23戦目は、雪印種苗BFMP特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤千尋騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた24戦目は、日商プロパン石油特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は阪野学騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラッキーライヴに2馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

9月8日、中1週で迎えた25戦目は、元気ハツラツ・静岡茶特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ナトゥーラに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月22日、中1週で迎えた26戦目は、しんとく新そば祭り特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コラソンロコに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

10月6日、中1週で迎えた27戦目は、美唄焼き鳥記念特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。