ヴァルキュリア（2017年生、母ピースアンドウォー）

ヴァルキュリア（2017年4月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「北欧神話の戦乙女。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のTapit（当時16歳）と交配したピースアンドウォーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

2月15日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサトノガイアに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2021年）

3月13日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のベルヴォワに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

6月26日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの日野特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松本大輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブッチーニに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

12月11日、中7週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2022年）

1月5日、中3週で迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したボンディマンシュを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月12日、中8週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

9月25日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたファシネートゼット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月20日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6歳（2023年）

1月5日、中6週で迎えた11戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテイエムランウェイに2馬身の差をつけて優勝

2月12日、中4週で迎えた12戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2023年2月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。