ヒシフェアレディ（2000年生、母フェアリーウィンド）

ヒシフェアレディ（2000年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋美しい人、恋人」。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時17歳）と交配したフェアリーウィンドが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地42戦5勝2着5回。2006年のNSTオープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、アベキャピタルによって2,205万円で落札された。

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったシベリアンホークに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったポップコーンジャズにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

12月22日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスパイクを上がり4位の末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2003年）

2月23日、中8週で迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフジサイレンス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた8戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシルキーラグーンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

6月15日、中4週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

7月13日、中3週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたスイートクラフティ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたウインドヴェイン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月29日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のナイキフェイバーを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

4歳（2004年）

8月14日、約8か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメダーリアを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

10月16日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシーキングマイラブをハナ差振り切って5勝目を獲得した。

10月31日、中1週で迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた20戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の市川市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5歳（2005年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

5月22日、中7週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた24戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

7月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月1日、中7週で迎えた27戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

6歳（2006年）

3月4日、約5か月の休み明けで迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた29戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月16日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた30戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の勝負根性で諦めることなく走り切り、5着を確保した。

8月20日、中2週で迎えた32戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月19日、約3か月の休養明けで迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

7歳（2007年）

1月6日、中4週で迎えた35戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた36戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着を確保した。

2月18日、中1週で迎えた37戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

3月18日、中3週で迎えた38戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

7月28日、約4か月半の休み明けで迎えた39戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

9月15日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた40戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（5戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

9月30日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた41戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた42戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。