タイキポーラ（1996年生、母スターオブザノース）

タイキポーラ（1996年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時8歳）と交配したスターオブザノースが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地32戦7勝2着4回。2001年のマーメイドステークス(牝G3)に勝利した他、2001年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,500万円（35万×100口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月6日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキングダムシチーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月14日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴッドインチーフに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

5月9日、連闘で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月4日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったファイトコマンダーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた9戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の松浦特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、シャープキックに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2月6日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2500m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るファイヤーボールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

5月14日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のロードスターをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

9月3日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝2000m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユタカカガヤキに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月15日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた20戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったパワーズフォンテンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5歳（2001年）

2月10日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のヒシマジェスティを半馬身振り切って制した。

3月4日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを5馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキリメンバーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月13日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

7月8日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマカツスズランを自慢の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

8月12日、中4週で迎えた27戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月14日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた30戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

6歳（2002年）

1月5日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた32戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。