カシノエトワール（1997年生、母ユーセイコー）

カシノエトワール（1997年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時11歳）と交配したユーセイコーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は朝日ファーム。戦績は、中央平地14戦2勝、地方16戦1勝2着4回。1999年のひまわり賞(オープン)に勝利した他、1999年のダリア賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、今村安隆から「岩川市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

7月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアサカグローリーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月21日、中3週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた3戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のアドバンスマインドに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3歳（2000年）

3月4日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

4歳（2001年）

1月14日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

1月21日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で上籠勝仁騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

2月24日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で上籠勝仁騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

7月7日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で上籠勝仁騎手（5戦0勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

7月15日、連闘で迎えた13戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、霧島賞（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5歳（2002年）

4月6日、約7か月半の休み明けで迎えた15戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

5月26日、中6週で迎えた16戦目は、林陽介騎手を鞍上に迎えて、一般A2（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた17戦目は、みなづき特別（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた18戦目は、矢野猛騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた19戦目は、阿蘇烏帽子岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野猛騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた20戦目は、通潤橋スプリンター特別（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野猛騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた21戦目は、霧島賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野猛騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月31日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、一般C2（荒尾ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野猛騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2003年）

1月14日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2（荒尾ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で矢野猛騎手（5戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月20日、連闘で迎えた24戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、一般C2（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のユキノクエーサーに2馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

2月4日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は林陽介騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2（荒尾ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったレースラインからアタマ差の2着に甘んじた。

3月2日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2（荒尾ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は矢野猛騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月11日、連闘で迎えた28戦目は、一般C2（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野猛騎手（7戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイキハーモニーから半馬身差の2着となった。

3月24日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は林陽介騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったジーニアスパワーから1馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中1週で迎えた30戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、一般C2（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったクビッタケからハナ差の2着に甘んじた。