カネイチスルスミ（1985年生、母ムサシカネイチ）

カネイチスルスミ（1985年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルニジンスキー（当時8歳）と交配したムサシカネイチが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は国中一男。戦績は、中央平地25戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

小西登厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月31日、デビュー戦は高山裕騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったハワイアンプリンスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山裕騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったダイワヘンリーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月12日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高山裕騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベルグカーンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で高山裕騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

5月8日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下のスイートピー賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で高山裕騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高山裕騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したギャロップチドリを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、小西一男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったパーティジョークにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月30日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は高山裕騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山裕騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山裕騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4歳（1989年）

2月4日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小西一男騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のミールに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月19日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小西一男騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月25日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小西一男騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタクノフィバーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月22日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小西一男騎手（4戦2勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1400万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小西一男騎手（5戦2勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高山裕騎手（9戦1勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したブラウンアイボリーにクビ差届かず2着となった。

10月8日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小西一男騎手（6戦2勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小西一男騎手（7戦2勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小西一男騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は高山裕騎手（10戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

5歳（1990年）

3月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山裕騎手（11戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山裕騎手（12戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月6日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立夏賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山裕騎手（13戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた24戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の麦秋賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

12月15日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。