グレンガリー（2015年生、母エイグレット）

グレンガリー（2015年4月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「スコットランドのグレンガリー一族に由来する帽子」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時9歳）と交配したエイグレットが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦4勝、中央障害7戦1勝2着1回、地方2戦0勝。2023年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

1月21日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキングポセイドンに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月3日、中6週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のニシノアモーレに1馬身1/4の差をつけて優勝

7月1日、中3週で迎えた4戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

4歳（2019年）

7月20日、約13か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスのいわき特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

9月21日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着を確保した。

5歳（2020年）

2月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアーチキングに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月22日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で津村明秀騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月25日、中8週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

11月29日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

6歳（2021年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（10戦2勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

8月21日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（11戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでひたむきに粘り続けて、最後は2着のエドノフェリーチェに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

11月20日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

7歳（2022年）

2月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを5馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

7月16日、中9週で迎えた18戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。3着を確保した。

11月6日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8歳（2023年）

1月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蓑島靖典騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のハーメティキストに7馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月6日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で蓑島靖典騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月8日、中8週で迎えた22戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蓑島靖典騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャンボールナイトから半馬身差の2着となった。

10月21日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蓑島靖典騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

9歳（2024年）

2月10日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蓑島靖典騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月7日、中8週で迎えた26戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

9月13日、中9週で迎えた27戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、キンモクセイオープン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた28戦目は、ゲッケイジュオープン（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大原浩司騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。