フジノギャロップ（1988年生、母タマモジヨオー）

フジノギャロップ（1988年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のギャロップダイナ（当時8歳）と交配したタマモジヨオーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は野村正信。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回、中央障害11戦1勝2着3回。1990年の府中3歳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大和田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

9月8日、デビュー戦は伊藤暢康騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

9月15日、連闘で迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゴールデンテシオをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月18日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤暢康騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、サクラヤマトオーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3歳（1991年）

1月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

4歳（1992年）

2月22日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったウエルカムヒーローに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月29日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニックテイオーに7馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

4月12日、中1週で迎えた10戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’92ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

8月1日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のカシノキングに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月6日、連闘で迎えた14戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた16戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた17戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた18戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は東田幸男騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた20戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンアドバンスから5馬身差の2着となった。

1月23日、中1週で迎えた21戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で東田幸男騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルデッドクロスから6馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中6週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で東田幸男騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のスノーファントムに約11馬身の大差をつけて制した。

4月10日、中3週で迎えた23戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で東田幸男騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったライトフェローから2馬身半差の2着に敗北した。

11月6日、約7か月の休み明けで迎えた24戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6歳（1994年）

1月6日、中4週で迎えた26戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

1月16日、中0週で迎えた27戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月5日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で浜野谷憲尚騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。