エイシンアドバンス（1987年生、母エイシンオリオン）

エイシンアドバンス（1987年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時15歳）と交配したエイシンオリオンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着1回、中央障害3戦1勝、地方6戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の知多ステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

2月3日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1700m 雨/不良）に出走。馬体重は546kg。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた2戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクセイトムに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月25日、中2週で迎えた3戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウマキーナを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

6月3日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた8戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のマルイチテイオーに3馬身の差をつけて優勝

12月16日、中2週で迎えた13戦目は、オリオンステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

4歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた14戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ミスタートウジンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた15戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の長良川ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のムービースターをアタマ差振り切って4勝目をつかんだ。

10月13日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（9戦3勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

11月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（10戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月10日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（11戦3勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた21戦目は、’91ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

12月14日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

5歳（1992年）

1月18日、中4週で迎えた23戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（12戦3勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

2月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた25戦目は、斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

10月24日、約8か月の休み明けで迎えた26戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く17着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた27戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた28戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（13戦3勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の花園ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた30戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、’92ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

6歳（1993年）

1月9日、中4週で迎えた31戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のフジノギャロップに5馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

1月31日、中2週で迎えた32戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた33戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた34戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、文月特別（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた35戦目は、三浦誠騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

8月24日、中1週で迎えた36戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦誠騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったアロンブルースから2馬身差の2着となった。

9月7日、中1週で迎えた37戦目は、関本秀幸騎手を鞍上に迎えて、長月特別（上山ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8歳（1995年）

5月3日、約20か月の休養明けで迎えた38戦目は、海方栄二騎手を鞍上に迎えて、一般B2ロ（上山ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた39戦目は、山中初騎手を鞍上に迎えて、一般B2イ（上山ダート1700m 曇/重）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。