フサイチジハード（1997年生、母ベゴニア）

フサイチジハード（1997年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時10歳）と交配したベゴニアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦3勝、中央障害20戦2勝2着4回。2003年の東京オータムジャンプ(ハンデJG3)で3着に入った他、2004年の淀ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田原成貴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

9月5日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は544kg。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

3歳（2000年）

5月7日、約8か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

6月18日、中5週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグッドフレイズに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月19日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で千田輝彦騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテンカフブに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（2001年）

5月4日、約8か月半の休養明けで迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の御嶽特別（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブランディスに8馬身の差をつけて3勝目をマークした。

5歳（2002年）

4月27日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

6月9日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

8月18日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

9月8日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（7戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

11月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた17戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

6歳（2003年）

1月6日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた19戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた20戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったルネッサンスから5馬身差の2着となった。

3月15日、中3週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエアコルサバードに8馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月12日、中3週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で蓑島靖典騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月27日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は三浦堅治騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月22日、中4週で迎えた25戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノツヨシから8馬身差の2着に敗北した。

7歳（2004年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。12着に敗れた。

2月14日、連闘で迎えた27戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったタマモワイルドから3馬身差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた28戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のカインドティンバーをクビ差制して1着ゴールを果たした。

4月17日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は4戦連続で浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8歳（2005年）

2月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったチアズシャイニングから8馬身差の2着となった。

3月5日、中3週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた35戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。13着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた36戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

5月15日、中3週で迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で田中剛騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた38戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中剛騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。