ブランディス（1997年生、母メゾンブランシュ）

ブランディス（1997年3月20日）は、日本の競走馬。2004年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時8歳）と交配したメゾンブランシュが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着6回、中央障害9戦6勝2着1回。2004年の中山グランドジャンプ(JG1)に勝利した他、2004年の中山大障害(JG1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

7月18日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のフロンティアシチーに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月31日、中8週で迎えた4戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

3歳（2000年）

2月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったプリエミネンスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2月27日、中1週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたヘイアンデザイアー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

3月5日、連闘で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったケイアイドーベルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月28日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったジョイアサーティンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月19日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったスズアポロにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマショウタイセイに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（2001年）

1月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

1月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月21日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月4日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったフサイチジハードに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

8月26日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月1日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

11月11日、中9週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサムソンホワイトに5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5歳（2002年）

1月14日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。

3月10日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

8月4日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

12月15日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2003年）

1月6日、中2週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のコスモストームに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

2月8日、中4週で迎えた30戦目は、春麗ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で大江原隆騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグテーストから半馬身差の2着となった。

3月8日、中3週で迎えた31戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のロードアックスに約10馬身の大差をつけて5勝目をつかんだ。

4月12日、中4週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は大江原隆騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のカインドティンバーに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

9月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロオーモンドに4馬身の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

11月8日、中5週で迎えた34戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大江原隆騎手（5戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2004年）

1月10日、中8週で迎えた35戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で大江原隆騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のウインマーベラスに2馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

4月17日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で大江原隆騎手（7戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のメルシータカオーに5馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルをゲットした。