メルシータカオー（1999年生、母ウィスパーモア）

メルシータカオー（1999年4月5日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時17歳）と交配したウィスパーモアが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石ファーム。戦績は、中央平地9戦1勝、中央障害15戦3勝2着2回。2004年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2004年の中山グランドジャンプ(JG1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、三石ファームから「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場され、永井康郎によって1,102.5万円で落札された。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月7日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

3月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のワイルドスナイパーに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月12日、中1週で迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

4歳（2003年）

1月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

3月22日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、高井彰大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた9戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

5月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月17日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったトーセンメイザンから4馬身差の2着に敗北した。

6月1日、中1週で迎えた12戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた13戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のブイビャクダンに5馬身の差をつけて2勝目を手にした。

10月12日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で出津孝一騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月8日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で出津孝一騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のミレニアムスズカをクビ差制して先頭ゴールを果たした。

12月6日、中3週で迎えた16戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で出津孝一騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（2004年）

1月10日、中4週で迎えた17戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で出津孝一騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3170m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で出津孝一騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で出津孝一騎手（10戦2勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったブランディスから5馬身差の2着となった。

6月12日、中7週で迎えた20戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で出津孝一騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月4日、約6か月の休養明けで迎えた21戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で出津孝一騎手（12戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた22戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で出津孝一騎手（13戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロオーモンドに6馬身の差をつけてG1ホースの称号を手中に収めた。

6歳（2005年）

3月26日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は15戦連続で出津孝一騎手（14戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（2006年）

10月29日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。