ポットカラミティー（1987年生、母ポットローラ）

ポットカラミティー（1987年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時13歳）と交配したポットローラが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ポット牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月3日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に終わった。

9月10日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

9月23日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（1990年）

4月8日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた6戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1400m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンスペシャルにねじ伏せられて9馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた8戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた9戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1400m 雨/重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセトスイセイに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

7月22日、中3週で迎えた11戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したモガミオージーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

8月4日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安達昭夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安達昭夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のクラシックダンサーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。