タイニーダンサー（2013年生、母キハク）

タイニーダンサー（2013年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「曲名」。2015年にNARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時17歳）と交配したキハクが21歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方19戦6勝2着3回。2016年の関東オークス(牝Jpn2)に勝利した他、2015年の北海道2歳優駿(Jpn3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2015年）

5月6日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のハタノリヴィールを半馬身振り切って初白星を挙げた。

6月11日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ1（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったリンダリンダに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月30日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモダンウーマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

7月26日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月3日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（5戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサダムフジコに約13馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

10月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑村真明騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るモダンウーマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

11月5日、中2週で迎えた8戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で桑村真明騎手（7戦4勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスティールキングを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを獲得した。

3歳（2016年）

5月1日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミスミランダーに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

7月6日、中2週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は桑村真明騎手（8戦5勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったアムールブリエに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

9月19日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月3日、中5週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトロワボヌールに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4歳（2017年）

1月25日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

3月1日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

4月12日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月6日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

8月17日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は桑村真明騎手（9戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

9月30日、中5週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。