ミスミランダー（2013年生、母ミスプロ）

ミスミランダー（2013年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2016年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアッミラーレ（当時16歳）と交配したミスプロが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）新生ファーム。戦績は、地方23戦6勝2着3回。2016年の関東オークス(牝Jpn2)で2着に入った他、2016年のロジータ記念(牝S1)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松本隆宏厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2015年）

5月28日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、マックスガーデンに交わされて約12馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチェリープリンセスに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月8日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのブラックタイド賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイスヴィグラスに4馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月21日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ4（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮崎光行騎手（4戦2勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

8月13日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で宮崎光行騎手（5戦2勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったモダンウーマンにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

9月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で宮崎光行騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた8戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ8（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で宮崎光行騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で宮崎光行騎手（8戦2勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた10戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のラブミーチャン記念（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るサカジロゴーゴーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月30日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉井友彦騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月31日、中3週で迎えた12戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3歳（2016年）

5月3日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のびわ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったタイニーダンサーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月15日、中3週で迎えた15戦目は、スタールビー賞（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキットピークに4馬身の差をつけて優勝

8月17日、中4週で迎えた16戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のカツゲキキトキトに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

9月13日、中3週で迎えた17戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

11月2日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリンダリンダを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月7日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦3勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

4歳（2017年）

4月26日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた21戦目は、S2の大井記念（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた22戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

7月26日、中4週で迎えた23戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。