ピサノパスティーユ（2001年生、母レッドタイガー）

ピサノパスティーユ（2001年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋時計の名称（仏語で水玉の意）」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したレッドタイガーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）クドウファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、クドウファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。9歳のとき、市川義美から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ダイヤモンドファームによって1,050万円で落札された。17歳のとき、ダイヤモンドファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。19歳のとき、エレガンスから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

2月1日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は404kg。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3月27日、中4週で迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したグローバルピースを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

4月24日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったレクレドールに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したフミノバラードを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中1週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーキャロルを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2005年）

4月9日、約10か月半の休養明けで迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったディアチャンスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月4日、中3週で迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシロキタガデスをハナ差振り切って勝利をモノにする

6月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

12月4日、中4週で迎えた14戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

5歳（2006年）

1月21日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

6月25日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

7月16日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスズカスウィングに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月29日、中1週で迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスズカフェニックスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月19日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

6歳（2007年）

1月13日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。