ヴィグラスカイザー（2017年生、母ディープキッス）

ヴィグラスカイザー（2017年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部+皇帝(独)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時21歳）と交配したディープキッスが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハクツ牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

2歳のとき、宝寄山拓樹から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、犬塚悠治郎によって1,296万円で落札された。

石坂公一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月1日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3歳（2020年）

2月1日、中8週で迎えた2戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブレイヴガールに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月24日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

10月24日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2021年）

1月17日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3月22日、中8週で迎えた8戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般B1（水沢ダート850m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンエイイーグルをクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

4月20日、中3週で迎えた9戦目は、桜並木賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた10戦目は、一般B1（水沢ダート850m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた11戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、南部杯カウントダウン8（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサレンティーナに6馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

11月2日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた12戦目は、一般B1（盛岡ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた13戦目は、一般B1（盛岡ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩本怜騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、一般B1（水沢ダート850m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩本怜騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた15戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、一般B1（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、プリマガリーナにクビ差交わされて2着となった。

5歳（2022年）

5月10日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた17戦目は、ハヤテ特別（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた18戦目は、一般B1（水沢ダート850m 曇/重）に出走。鞍上は岩本怜騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アヴェントゥリストに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月28日、中1週で迎えた19戦目は、一般B1（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

7月10日、中1週で迎えた20戦目は、一般B1（盛岡ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩本怜騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のズアーに4馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

8月9日、中3週で迎えた21戦目は、ピンクトパーズ賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩本怜騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月18日、中5週で迎えた22戦目は、ドコモショップ盛岡茶畑店賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩本怜騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月17日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、一般B1（盛岡ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩本怜騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた24戦目は、一般B1（盛岡ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩本怜騎手（10戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた25戦目は、一般B1（水沢ダート850m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岩本怜騎手（11戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6歳（2023年）

1月3日、中4週で迎えた26戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、園田迎春スプリント（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。