エミリア（2000年生、母ダジルミージョリエ）

エミリア（2000年6月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「街道名（イタリア北部）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したダジルミージョリエが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地13戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額3,700万円（37万×100口）で一口馬主が募集された。

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

4月20日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったチェリーグローリーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のタイセイヒーローに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2004年）

7月18日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

8月7日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったシトラスブリーズに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリティローズに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンゴノウミヲを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

10月23日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のローレルアンジュに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

6歳（2006年）

4月8日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサヨウナラに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月4日、中4週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

12月24日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2006フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

7歳（2007年）

2月17日、中7週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。