トキオクラフティー（1993年生、母Lady Speedwell）

トキオクラフティー（1993年1月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時14歳）と交配したLady Speedwellが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回、地方2戦2勝。1996年の菜の花ステークス(オープン)に勝利した他、1996年のキーンランドカップ(オープン)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ハナに立ち、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマチカネササメユキに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のキョウエイタイヨウをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 雪/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったナムラホームズから2馬身半差の2着に敗北した。

2月24日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマックスロゼをクビ差振り切って3勝目を手にした。

3月31日、中4週で迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。17頭立ての11番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

6月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、オギティファニーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月13日、中6週で迎えた9戦目は、クラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のヤングエブロスに3/4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月26日、中5週で迎えた10戦目は、東京盃（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。最後は、2着のプレザントに3/4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月2日、中4週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

4歳（1997年）

5月11日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

11月22日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦2勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

5歳（1998年）

1月10日、中4週で迎えた15戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦3勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。