ショウナンパンドラ（2011年生、母キューティゴールド）

ショウナンパンドラ（2011年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋神から全ての贈り物を与えられた女（ギリシャ語）」。2015年にJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したキューティゴールドが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着4回。2015年のジャパンカップ(G1)に勝利した他、2014年の秋華賞(牝G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

12月8日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したブルーフラッシュに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2014年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアイスブレイクに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月8日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、逃げるシャイニーガールを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月21日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた6戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたヘイジームーン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のメイクアップに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったレーヴデトワールをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

10月19日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（4戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヌーヴォレコルトをクビ差振り切ってG1初挑戦初制覇を達成した。

11月16日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

4歳（2015年）

4月5日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（7戦2勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月27日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のヌーヴォレコルトに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月1日、中4週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

11月29日、中3週で迎えた16戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラストインパクトをクビ差振り切って最強馬の称号を獲得した。

5歳（2016年）

4月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月15日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。