ヴィブラフォン（2019年生、母ヴィンテージローズ）

ヴィブラフォン（2019年1月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「金属製の音板をもつ鍵盤打楽器」。毛色は栗毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したヴィンテージローズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の神奈川記念（JRA・NAR交流）に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

7月25日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

9月20日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2022年）

2月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーロラアークに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月19日、中5週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

5月14日、中7週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

7月24日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったサラフィエルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

11月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた9戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4歳（2023年）

1月21日、中8週で迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のウォーターウキウキをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月5日、中1週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のハイエストポイントに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月30日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスのポプラステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月11日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスマートサニーに2馬身の差をつけて4勝目を収める

12月14日、中4週で迎えた15戦目は、神奈川記念（JRA・NAR交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でH.H.ドイル騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のキャリックアリードを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2024年）

4月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3の兵庫女王盃（園田ダート1870m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。