インオービット（2020年生、母オペラアイ）

インオービット（2020年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「軌道に乗る。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のミッキーロケット（当時7歳）と交配したオペラアイが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は長浜秀昭。戦績は、中央平地14戦0勝2着1回、地方16戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2023年の一般C2三。

経歴

デビュー前

1歳のとき、長浜秀昭から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって286万円で落札された。

堀内岳志厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2023年）

3月5日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳戦の3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は468kg。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず17着に敗れた。

5月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

6月10日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた4戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林脩斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

11月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた6戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般C2十（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったテンフェリーチェに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月3日、連闘で迎えた7戦目は、C2十組（水沢ダート1300m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アスタリウスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月10日、連闘で迎えた8戦目は、C2八組（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーリチェに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月19日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のライヴビネガーに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2024年）

2月10日、中7週で迎えた10戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

4月6日、中7週で迎えた11戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったフェザーモチーフにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

8月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山稔樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山稔樹騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月26日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

12月22日、中7週で迎えた18戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

5歳（2025年）

2月11日、中6週で迎えた19戦目は、井上瑛太騎手を鞍上に迎えて、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた20戦目は、一般C3-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上瑛太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったメイショウエレジーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中7週で迎えた21戦目は、一般C3-5（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で井上瑛太騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホッコーハナミチをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月3日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2-4（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で井上瑛太騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた23戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、芒種特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた24戦目は、魁三国志大戦リリース特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は井上瑛太騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2-5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上瑛太騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトロルトゥンガを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

9月6日、中9週で迎えた26戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したキョウエイゲイルを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月21日、中1週で迎えた27戦目は、秋分特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で多田羅誠也騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた28戦目は、高知競馬視察研修特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で多田羅誠也騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1-5（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で多田羅誠也騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1-6（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で多田羅誠也騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた31戦目は、一般C1-6（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は上田将司騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。