エーシンリジル（2007年生、母エイシンルーデンス）

エーシンリジル（2007年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋足（アラビア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したエイシンルーデンスが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着4回、地方3戦1勝2着1回。2011年の北九州記念(ハンデG3)で2着に入った他、2012年の鞍馬ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

6月27日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、勝ったキラウエアにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3歳（2010年）

1月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたランドタカラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハートフルボディに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月7日、中2週で迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモコントラバスを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って2勝目を挙げた。

6月13日、中9週で迎えた11戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた12戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

8月7日、中3週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハッピープレゼントを3/4馬身振り切って3勝目をつかんだ。

9月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた16戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

4歳（2011年）

3月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4月16日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボーダレスワールドをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦3勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

6月12日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のツルマルジュピターに1馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月14日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたトウカイミステリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

5歳（2012年）

2月26日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

3月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

4月8日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた28戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたヘニーハウンド決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月17日、中5週で迎えた29戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月19日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月9日、中2週で迎えた31戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

9月28日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、多可特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーブダッチマンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月19日、中2週で迎えた33戦目は、丹波篠山黒まめ特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったフィオーレハーバーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。