ヘニーハウンド（2008年生、母Beautiful Moment）

ヘニーハウンド（2008年5月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋猟犬」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時5歳）と交配したBeautiful Momentが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦4勝。2011年のファルコンステークス(G3)に勝利した他、2014年のオパールステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月27日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のケイアイアルテミスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2011年）

3月19日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスギノエンデバーを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月8日、中6週で迎えた3戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

7月3日、中7週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

10月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は一杯になって16着に敗れた。

4歳（2012年）

5月6日、約7か月の休養明けで迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエーシンリジルをクビ差振り切って久々の実戦を物にした。

8月19日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた8戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

12月22日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

5歳（2013年）

4月7日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた11戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

6月15日、中6週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

11月10日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。

6歳（2014年）

4月13日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオルフェーヴルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた17戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた19戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

10月12日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエイシンブルズアイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

11月30日、中6週で迎えた21戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

7歳（2015年）

2月1日、中8週で迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた23戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

5月10日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

8月2日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月23日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた27戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月11日、中6週で迎えた28戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（4戦1勝）。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

8歳（2016年）

3月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

5月8日、中8週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。15着に終わった。