キョウエイスパート（1990年生、母ケイシユウモアー）

キョウエイスパート（1990年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時10歳）と交配したケイシユウモアーが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）インターナシヨナル牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1994年の天王寺特別(900万下)。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

10月18日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

10月24日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月27日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったクリスタルブラボーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（1993年）

1月5日、連闘で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

2月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったネイビーダンサーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

2月28日、連闘で迎えた12戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（7戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のファインフェローに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月20日、中2週で迎えた13戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のフリージア賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

4月11日、中2週で迎えた14戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳500万下の端午賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したタマモハイウェイを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4歳（1994年）

2月19日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた19戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアジルに2馬身半の差をつけて優勝

4月17日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の天王寺特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（12戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゲイリーランサーに1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

5月15日、中1週で迎えた24戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（13戦3勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた26戦目は、桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（14戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したビューティーメイクを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月21日、中7週で迎えた27戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の松前特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。