ネイビーダンサー（1990年生、母トウコウダンサー）

ネイビーダンサー（1990年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時12歳）と交配したトウコウダンサーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ラツキー牧場。戦績は、中央平地38戦5勝2着6回、中央障害4戦2勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1996年の金北山特別(900万下)。

経歴

デビュー前

嶋田功厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

10月11日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったツミカサネにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、逃げるライラックペガサスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1993年）

2月7日、中8週で迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のキョウエイスパートに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月27日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月16日、中7週で迎えた8戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

10月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したリュートリプルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の芦ノ湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったチアズアトムにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロストラートを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切ってファンの高評価に応えた。

4歳（1994年）

1月9日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったミホノワカバにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月31日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

7月16日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したブルーカメリアを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の鳥海山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオカノスズランを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月10日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の袖ケ浦特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月2日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月20日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた23戦目は、フレンドリーカップ（水沢ダート2000m 小雪/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（1995年）

1月8日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

10月29日、約9か月半の休み明けで迎えた26戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（10戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

6歳（1996年）

1月21日、中4週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（11戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のトップロードに5馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

3月2日、中2週で迎えた31戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’96グローバルカップ（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた33戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフサイチファントムをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

5月18日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の桶狭間ステークス（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月1日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦の外房ステークス（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた36戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のニューマーケットカップ（中山芝2000m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた37戦目は、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホランド騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた38戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた39戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

7歳（1997年）

4月27日、約4か月半の休み明けで迎えた40戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジロシャドウから1馬身半差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた41戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のシンコウキングダムに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月15日、中3週で迎えた42戦目は、障害4歳以上400万下（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のデューカルパールをクビ差制して単勝一倍台の期待に応えた。

7月27日、中5週で迎えた43戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。