ヤマニングローバル（1987年生、母ヤマニンペニー）

ヤマニングローバル（1987年4月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時7歳）と交配したヤマニンペニーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ヤマニンベン牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着1回。1992年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、1991年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月17日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセンシュウシーマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月7日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクィーンズキッスを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

11月11日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコニーストンに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4歳（1991年）

1月7日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた5戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた6戦目は、コーラルステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた7戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の阪急杯（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したジョーロアリングを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

7月7日、中4週で迎えた10戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月15日、中9週で迎えた11戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月26日、中5週で迎えた12戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のリアルボーイに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

12月22日、中4週で迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

5歳（1992年）

2月23日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウビトリアを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

3月22日、中3週で迎えた16戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

6月14日、中6週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

11月1日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月29日、中3週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

6歳（1993年）

1月24日、中3週で迎えた22戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で河内洋騎手（8戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で河内洋騎手（9戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

10月23日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で河内洋騎手（10戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月21日、中3週で迎えた25戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦3勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

7歳（1994年）

1月15日、中4週で迎えた27戦目は、G3の平安ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦3勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた29戦目は、G2の阪神大賞典（中京芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（12戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。