ワンダーティンバー（2004年生、母クリムゾンフラッグ）

ワンダーティンバー（2004年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時12歳）と交配したクリムゾンフラッグが20歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地27戦0勝、地方11戦4勝。主な勝ち鞍は2010年のプロキオン賞(一般B1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、山本信行によって367.5万円で落札された。

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

3月10日、デビュー戦は塚田祥雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

8月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のサーフフラワー賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた6戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

11月14日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D5四（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルキークラフトをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月4日、中2週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上D2一（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るドナビジューを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

12月20日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた9戦目は、安原勝久騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C6三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサッカービートに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2008年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月2日、中1週で迎えた11戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

2月9日、連闘で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

2月24日、中1週で迎えた13戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2009年）

3月22日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

5月3日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

6歳（2010年）

1月30日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

3月14日、中5週で迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた19戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ファンシーブーツ特別（船橋ダート1800m 小雨/不良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月6日、中2週で迎えた20戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた21戦目は、ファンシーサドル特別（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月19日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、バルーンカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月15日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ長月賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月18日、中4週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた24戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、プロキオン賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウインクに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

11月21日、中4週で迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

12月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

7歳（2011年）

1月30日、中5週で迎えた27戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

3月26日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた29戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 小雨/不良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた30戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず16着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた31戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、’11 スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

8月7日、中6週で迎えた32戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた33戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月17日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月26日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京ダート2100m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

8歳（2012年）

1月5日、中5週で迎えた37戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

6月10日、約5か月の休養明けで迎えた38戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三浦特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。