アヤナルベルス（2007年生、母アワシャ）

アヤナルベルス（2007年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋赤い（ラテン語）、ルビーの語源」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時18歳）と交配したアワシャが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月12日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

3歳（2010年）

2月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の広峰山特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシンボリカンヌに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月20日、中1週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

7月17日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で懸命に走り抜いたが、勝ったタムロウイングに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月7日、中2週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、サダムテンジンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のグランスカイに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着に入った。

10月24日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の阪神ウェルカムプレミアム（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。

4歳（2011年）

3月21日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで懸命に走り抜いたが、チャンピオンラブに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のスイートエスケープに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月9日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

11月12日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の敢闘精神でしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のシルバーキセキをハナ差振り切って制した。

12月3日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月5日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

2月5日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（7戦3勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

9月22日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦3勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦3勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月25日、連闘で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦3勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

12月2日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（3戦0勝）。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。