サダムテンジン（2006年生、母ロニーサンライズ）

サダムテンジン（2006年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋天神」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時10歳）と交配したロニーサンライズが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は山田昇史。戦績は、中央平地22戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山田昇史から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、中地エージェンシーによって420万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

6月29日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のドリームクェーサーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月26日、中3週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月15日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアイアムカミノマゴをアタマ差振り切って制した。

3歳（2009年）

4月26日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

4歳（2010年）

2月14日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月27日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた9戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月13日、中6週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

8月7日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアヤナルベルスを豪脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

8月29日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

10月10日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5歳（2011年）

5月15日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したシャドウエレメントに3/4馬身届かず2着となった。

6月12日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茂原特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

9月18日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

11月12日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

6歳（2012年）

2月5日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。