ケイコバン（1985年生、母ケイキロク）

ケイコバン（1985年6月14日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時11歳）と交配したケイキロクが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地9戦4勝2着2回、地方1戦0勝。1989年の武蔵野ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月14日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3歳（1988年）

2月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のワンダーメルベーユに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月17日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の能勢特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のリキマナードに3馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

10月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネシャイネを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月23日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーコーシーザーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月6日、中1週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり18着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた7戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

4歳（1989年）

4月12日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦3勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたレインボーアカサカ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（1990年）

6月10日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、安芸ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったタニノジュニアスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。