ワンダーメルベーユ（1985年生、母ユニオンデール）

ワンダーメルベーユ（1985年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタイテエム（当時16歳）と交配したユニオンデールが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回、中央障害5戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の鷹取特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月8日、デビュー戦は西浦勝一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

11月14日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（1988年）

1月23日、中4週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた5戦目は、田之上幸男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

2月14日、連闘で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田之上幸男騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったケイコバンにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月31日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したイチライチカラに半馬身届かず2着となった。

9月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキンセンロイヤルに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（1989年）

3月4日、約6か月の休み明けで迎えた11戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の下呂特別（中京芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイカツケンホウをクビ差振り切って久しぶりの一戦を制した。

3月19日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’89ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウマサムネを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したオーゴンオーエンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は松本達也騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鷹取特別（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイユウサクをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7月1日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジュライステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5歳（1990年）

3月17日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

4月22日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた23戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松本達也騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

7月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のジンクテイオーに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

9月1日、中4週で迎えた27戦目は、平田秀也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（5戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた30戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

6歳（1991年）

8月3日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。鞍上は平田秀也騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウルパンから約11馬身差の2着となった。

8月31日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平田秀也騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったミリオンスティールから1馬身半差の2着に敗北した。

9月28日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた33戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平田秀也騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロラックスに4馬身の差をつけてファンの支持に応えた。