レインボーアカサカ（1984年生、母イーデンマツチ）

レインボーアカサカ（1984年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザリー（当時12歳）と交配したイーデンマツチが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）千葉飯田牧場。戦績は、中央平地24戦7勝2着2回、地方5戦1勝。1990年のフェブラリーハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入った他、1989年の根岸ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

1月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったセントアロップオーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のカイラスアモンをハナ差振り切って初白星を挙げた。

2月15日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月28日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下のもくれん賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のメジロフルマーに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月19日、中2週で迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月20日、中5週で迎えた8戦目は、4歳900万下のマーガレット賞（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインストーンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4歳（1988年）

2月6日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦3勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

5月29日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメディアシローに1馬身の差をつけて制した。

7月10日、中5週で迎えた12戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のBSN杯（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月25日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1400万下の’88フェアウェルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1400万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた16戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（9戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の東風ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウメノアクティブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

4月16日、中6週で迎えた18戦目は、5歳以上1400万下の春風ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（11戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダイナサプライズに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月13日、中3週で迎えた19戦目は、武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（12戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケイコバンを半馬身振り切って7勝目を奪取した。

7月2日、中6週で迎えた20戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（13戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6歳（1990年）

1月6日、中8週で迎えた23戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（14戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったカリブソングにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月17日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月2日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7歳（1991年）

1月30日、中7週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた26戦目は、伊藤健児騎手を鞍上に迎えて、報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月6日、中4週で迎えた27戦目は、石井勝男騎手を鞍上に迎えて、TV埼玉杯（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のヒカリカツオーヒに半馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月3日、約9か月の休み明けで迎えた28戦目は、かちどき賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石井勝男騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた29戦目は、東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石井勝男騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。