マルカボルト（2007年生、母ラパシオン）

マルカボルト（2007年2月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋稲妻」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したラパシオンが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回。2013年の小倉大賞典(ハンデG3)で4着に入った他、2012年のディセンバーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、笹地牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、佐藤由佳によって1,155万円で落札された。1歳のとき、絵笛牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、河長産業によって1,953万円で落札された。

羽月友彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、アドマイヤテンクウにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ステージプレゼンスにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハリウッドスターに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のクォークスターに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

5月8日、中7週で迎えた7戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず7着に沈んだ。

9月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月10日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のアマファソンに1馬身半の差をつけて優勝

12月25日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のカワキタフウジンに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

4歳（2011年）

1月23日、中3週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦4勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

5歳（2012年）

1月8日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったヒットザターゲットにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

4月28日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたトーセンジャガー決め手に屈してクビ差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

9月15日、中9週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のケニアブラックをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

10月8日、中2週で迎えた21戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦4勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月11日、中4週で迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたベールドインパクト決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6歳（2013年）

1月20日、中4週で迎えた24戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた26戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

8月25日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月13日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。