ミルフォードミドリ（1985年生、母ピンクキヤツチヤ）

ミルフォードミドリ（1985年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマラケート（当時12歳）と交配したピンクキヤツチヤが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富菜牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着5回、中央障害3戦1勝。主な勝ち鞍は1988年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月31日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったシロキタジョイに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた3戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイタクスピリットに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた8戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のシーソロンに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月17日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったスピードメロスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るザオーセイウンを上がり1位の末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

4歳（1989年）

3月11日、約7か月半の休み明けで迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3月19日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゴールドペチに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

6月10日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の千歳特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったリワードパラディンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月29日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルバースパンカーを次元の違う末脚で半馬身差し切って3勝目を奪取した。

8月5日、連闘で迎えた19戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の八甲田山特別（函館ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

5歳（1990年）

2月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた20戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

3月31日、中6週で迎えた21戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のエーターグレーに3/4馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5月12日、中3週で迎えた23戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。