スズノエイユウ（2005年生、母アグネスヴァーチ）

スズノエイユウ（2005年4月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋英雄」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時11歳）と交配したアグネスヴァーチが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地6戦0勝、地方16戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年のモツ家権カップ(一般C1四)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小紫芳夫によって4,305万円で落札された。

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

10月14日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3歳（2008年）

3月2日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

5月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、6着を確保した。

7月26日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた5戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた6戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

11月25日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた7戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、一般C5-6（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサンレイコンサートを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月2日、連闘で迎えた8戦目は、一般C5-8（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月7日、連闘で迎えた9戦目は、粂川京利騎手を鞍上に迎えて、一般C4-6（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C4-6（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラウドアプローズに約15馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、山中利夫騎手を鞍上に迎えて、一般C3-5（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のサンレイマグナムを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

5月4日、中3週で迎えた12戦目は、リゲル特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山中利夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3-3（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山中利夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したムーンブリザードを捕まえ切れず、約13馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中3週で迎えた14戦目は、エーコー功労賞杯（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタフネスチーターに9馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2010年）

6月6日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた15戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、全国スポーツ流鏑馬大会レース（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた16戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、モツ家権カップ（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るユキノロマンスを豪快な末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

7月19日、中1週で迎えた17戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、ホテル東日本盛岡ビアホール杯（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイショウローズにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月31日、中1週で迎えた18戦目は、南昌山賞（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は沢田盛夫利騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したフレッシュゴールドにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月16日、中1週で迎えた19戦目は、お米LOTOスペシャル（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい3着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた20戦目は、一般B2十（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は沢田盛夫利騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた21戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、とわだ朝トラレース（盛岡芝1600m 小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモローダンセに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月11日、中1週で迎えた22戦目は、楽天競馬賞（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったコスモローダンセにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。