ミスリル（2001年生、母スイートエンジェル）

ミスリル（2001年4月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『指輪物語』に登場する魔法の金属」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時12歳）と交配したスイートエンジェルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）坂元牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方11戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の一般C10。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

4月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた2戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5月29日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず17着に終わった。

9月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のききょう賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた5戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、一般C18（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エクスベンチャーに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月1日、中2週で迎えた6戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のウエスタンジェンヌを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエイシンシーマを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

12月28日、中4週で迎えた8戦目は、阪上忠匡騎手を鞍上に迎えて、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジョーミシャライにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2005年）

1月11日、中1週で迎えた9戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るセイエイグレイトを上がり0位の末脚で半馬身差し切って2勝目を獲得した。

1月26日、中1週で迎えた10戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら先頭で通過。直線に入ると、前で粘るグラウンドスターを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、一般C10（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた12戦目は、一般C12（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールデンアラジを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月11日、中1週で迎えた13戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤光彰騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3月17日、連闘で迎えた14戦目は、岡崎城賞（名古屋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤光彰騎手（8戦4勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。