トランヴェール（2011年生、母ロマンスプレゼント）

トランヴェール（2011年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「緑色の列車（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時14歳）と交配したロマンスプレゼントが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。2017年のサマーカップ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、デスクバレットによって1,575万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

6月29日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2015年）

3月19日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から37kg増やして迎えた2戦目は、平原透雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた3戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアクアブルーサニーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月22日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクニサキオペラに約10馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

6月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーガッタフレンドに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウィステリアメジロに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネカグヤヒメに約13馬身の大差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月19日、中2週で迎えた8戦目は、小野ひまわり特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウショウパシオンに7馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミッキーサムソンに6馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

10月2日、中2週で迎えた10戦目は、もみじ賞（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（7戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドンクーガーに7馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上B1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で下原理騎手（8戦8勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のアカシャツハルをクビ差振り切って驚異の9連勝を決めた。

11月20日、中3週で迎えた12戦目は、川西きんたくん特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で下原理騎手（9戦9勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のクリノロッキーに1馬身1/4の差をつけて10連勝を達成した。

12月9日、中2週で迎えた13戦目は、西宮えべっさんの酒特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で下原理騎手（10戦10勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマイアリエスを上がり1位タイの末脚でハナ差だけ差し切って連勝数を11に伸ばした。

6歳（2017年）

4月20日、約16か月半の休養明けで迎えた14戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、闘竜灘特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた15戦目は、丹波篠山茶特別（園田ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永島太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、マルトクスパートに半馬身交わされて2着となった。

5月26日、中1週で迎えた16戦目は、神河町カーミン特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永島太郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアキノアッパーに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月16日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上A1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で永島太郎騎手（3戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケマルビクターに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月13日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で永島太郎騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るインディウムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月4日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上A1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で永島太郎騎手（5戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビッグリバティに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月18日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で永島太郎騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。