イレギュラー（2019年生、母ワタシダイナマイト）

イレギュラー（2019年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「型にはまらない」。毛色は鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時6歳）と交配したワタシダイナマイトが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は小田牧場。主な勝ち鞍は2022年の佐賀競馬移転開設50周年うまてなし賞(C2-10)。

経歴

デビュー前

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月4日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

8月21日、中6週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

3歳（2022年）

2月12日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

4月17日、中8週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月30日、中1週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた6戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の桂浜盃（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したデスペハドに3/4馬身届かず2着となった。

7月9日、中5週で迎えた7戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月27日、中6週で迎えた8戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

2022年8月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月30日、中8週で馬体重を前走から25kg増やして迎えた9戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、佐賀競馬移転開設50周年うまてなし賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のドラコテソーロに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月13日、中1週で迎えた10戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のアナザーゲートに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4歳（2023年）

6月11日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は石川慎将騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ホープヒルにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月24日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川慎将騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のリッカウィンドウを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上C2-4（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川慎将騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川慎将騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた16戦目は、うまかつJC 2nd 第2戦（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川慎将騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったラールブルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月9日、中1週で迎えた18戦目は、ムーンライト特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた19戦目は、冬至特選（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2024年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から28kg減らして迎えた20戦目は、青海大樹騎手を鞍上に迎えて、サンライズ特選（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた21戦目は、春光特選（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は石川慎将騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた22戦目は、清明特選（佐賀ダート1750m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた23戦目は、早苗月賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川慎将騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。