プリンスアロー（1990年生、母キヨクトウルンルン）

プリンスアロー（1990年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時11歳）と交配したキヨクトウルンルンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1994年の恵庭岳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月7日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

11月14日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアルファチャームに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、中2週で迎えた4戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河北通騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

3月6日、中7週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったロイヤルモナークに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたビッグシーザー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（7戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（8戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

11月28日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（9戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は河北通騎手（10戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

4歳（1994年）

1月9日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（11戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（12戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

2月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、5歳以上500万下の企救丘特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内山正博騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のツルギシンプウを半馬身振り切って2勝目をマークした。

3月12日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

4月9日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、5歳以上900万下の明石特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の堂島特別（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は河北通騎手（13戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（14戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（15戦1勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた22戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のサザンアルプスをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

6月26日、連闘で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。